フランスのテゼの祈りを聴くには


本場テゼの祈りを聴く

日本で行われているテゼの歌による黙想と祈りとフランスのテゼの典礼は、基本的な進め方や祈りの構造はほぼ同じです。

ただし、日本の集いには独自のアレンジが加わっている部分もずいぶん多くあります。場合によっては、テゼの祈りとは雰囲気がかなり異なるといった集いもあると思います。

本場のテゼの祈りに興味がある方は、祈りの一部がライブ録音され、定期的に配信されているので、聴いてみてはいかがでしょうか。以下にアクセス方法を説明します。これらはもちろん無料です。

2種類のPODCAST
直近10件より古いものは「Pages」(黄色いハイライト部分)からアクセスすることができ、過去100件まで遡って聞くことができます。

podcast-bp

祈りの順序

PODCASTでは、テゼの祈りの前半の中核部分だけが抜粋して放送されています。


(歌)………詩編+アレルヤの前に1-2曲入る場合もあります

詩 編アレルヤとともに詩編が歌われます。必ずアカペラで歌います

       複数の歌のブラザーが即興で詩編を歌っています。
       詩編は朗読することも可能です。

聖 書……新約または旧約聖書が複数言語で読まれる

黙想的な歌

沈 黙……放送ではカットされていますが、ここで10~15分ほどの沈黙があります

祈 り……ブラザー・アロイスの祈り


共同祈願……(共同祈願が入るのは、夕の祈りのみ)

       キリエ・エレイソンとともに共同祈願が歌われます。必ずアカペラで歌います

       複数の歌のブラザーがキリエの合間に即興で祈りを歌っています。
       最後に朗読の祈りが入ることがあります。



一年を通して録音を聞いていただくと、ギター以外の楽器が入るのは夏のピーク時やイースターなどの特別な週だけだということが分かると思います。

ピーク時を除けば、普段テゼに集まっているのは、数百人から千人くらいの人数だと思いますが、普段の音楽の編成はかなりシンプルで、伴奏もなくアカペラで歌うことも多いです。


参考情報

祈りを企画する:集いのプリント(レント向け)


集いのプリント(レント向け)

集いの人数に関わらず、どんな集いでも用いることができる、レント(四旬節・受難節・大斎節)向けの歌詞プリントを作ってみました。ご自由にお使いください。

日本で手軽に入手できるテゼのCDアルバム「インストゥルメンタル1」と「インストゥルメンタル2」から、日本語の歌集に載っていて、レントに歌える曲を選んでいます。これらのCDを伴奏として使えば、少人数で伴奏者がいなくても集いを企画することができると思います。

レントには多くの教会で「アレルヤ」「グロリア」を歌わないという伝統があり、この時期口にするのを避けている方もおられます。そのため、歌詞にアレルヤ・グロリアが入っている曲は除いてあります。
集いの歌詞プリント(レント)
(A4に印刷して半分に切ってください。)

主要なテゼの楽譜集

今後祈りの集いをやってみたいという人のために、主要な楽器譜集についてまとめてみようと思います。ただ、楽器譜集を入手するに前に、いくつか知っておいた方がよいかなという点もあります。


よくある例ー楽器が多すぎて歌が聞こえない

テゼの楽器譜には、たくさんの楽器パートが書かれています。楽器をたくさん用いるのは、テゼの国際大会やワールド・ユース・デーのような、数千・数万人の大きな集いのみです。

20-30人の集いで、リコーダー、フルート、クラリネットにトランペット……これは明らかに楽器が多すぎます。3つも4つもの楽器は必要ありませんし、ギター以外の楽器は、特になくても構いません。

日本の集いは、規模としてはもっとも小さい部類です。楽器譜集にも書かれていますが、小さな集いの楽器編成は「ギターとギター以外の楽器1つか2つ」です。楽器が足りないことを心配するよりも、むしろ楽器が多すぎないか気をつけた方がいいと思います。

楽器が多いことの弊害は、別の機会に説明します。

よくある例ー演奏スキルが足りていない

楽器の奉仕者は、誰でもよいわけではありません。一定の技術が必要になりますが、その点も楽譜集には書かれています。テゼの楽譜集が対象としている演奏者は、「上手なアマチュアの音楽家」の範囲に相当する方です。

現在のテゼの音楽を確立したブラザー・ロベールの文章にはより具体的に書いてあって、「アマチュアの中級者以上からセミプロ」程度の人が想定されています。

メロディー自体はそれほど難易度は高くないので、つい初心者でも挑戦したくなってしまうものですが、単純なメロディーほど素の技術が如実に表れてしまうものです。共同の祈りは練習の場ではないので、楽譜どおりに美しく演奏できるまでは、家で研鑽を積む必要があります。

何のために楽器を入れるのかというと、一番大切な会衆の歌をサポートするためです。祈りの妨げになるようでは、入れる意味がありません。そのような奉仕者がいない場合は、無理に楽器を入れる必要はないと思います。

自宅では、「テゼ インストゥルメンタル」のCDを聞きながら練習し、練習の様子を録音して自分でも聞いてみると、自分の演奏が音やリズムを外していないか客観的に確認することができます。


それでは、主要な楽器譜集について説明したいと思います。下記のギター譜・楽器譜集でほとんどの曲は網羅できます。この他の楽器譜集を書店で見かけることがありますが、まずはこれらの楽譜集入手してから、他のものが必要かどうか判断すればよいと思います。


ギター譜(2008年出版)

「Song from Taizé : Guitar accompaniments」
「Chants de Taizé : partitions pour guitare」
「Chants de Taizé (Songs from Taizé) - Guitar book」

(多言語表記のため、サイトによって題名が違いますが上記は同じ楽譜集を指します。)
  • ギター譜:Annamária Kertész(曲・歌詞:Ateliers et Presses de Taizé)
  • 出版社:  Les Presses de Taizé
  • 発売日: 2008年4月30日
  • ISBN-10: 2-8504-0244-3
  • ISBN-13: 978-2-85040-244-9
  • 定価: 25 euro  
ギター伴奏に特化した楽譜集はこの一冊のみです。テゼの定番の曲から選んだ87曲につき、旋律伴奏のアレンジ譜が載っています。(他の器楽譜集に載っていないアレンジが載っています。)

コード、クラシック形式の旋律伴奏が複数含まれています。一番簡単なアレンジにはタブ譜、カポタストを使った場合の楽譜があり、そのほかにも難易度は初級~上級者向けまで、複数のアレンジ譜が含まれます。

また、テゼの曲には、ソリストの先唱ではじまるものがありますが、そのような曲でギターがどのように歌いだしのコードを出すか、冒頭の始まり方、終わり方といった細かい点まで書かれています。

英語ではありますが、前書きにはテゼのギター伴奏について具体的な注意点も書かれていて、ギターの伴奏をする人は必携の本と言えます。

この本の表紙は、2001年出版の楽譜集(黄色い本)と一見同じに見えます。内容・収録曲が違うので、購入の際には間違えて買わないようにお気を付けください。

楽器譜集(2001年出版)


「Song from Taizé : Instrumental Parts」
「Chants de Taizé : parties instrumentales」
「Chants de Taizé (Songs from Taizé) - Instrumental Spiral Edition」

(多言語表記のため、サイトによって題名が違いますが上記は同じ楽譜集を指します。)

  • Ateliers et Presses de Taizé(ギター譜:Annamária Kertész)
  • 出版社:  Les Presses de Taizé
  • 発売日: 2001年8月25日
  • ISBN-10: 2-85040-185-4
  • ISBN-13: 978-2-85040-185-5
  • 定価: 25 euro  
日本のキリスト教書店でも購入できる、黄色い本です。71曲について、伴奏譜が付いています。
(オルガン(キーボード)、ギター、リコーダー、フルート、フルート・デュオ、オーボエ、クラリネット、イングリッシュ・ホルン、ファゴット、トランペット、ホルン、トロンボーン、チェロなど)

楽器譜集(2007年出版)

「Christe Lux Mundi: Instrumental Edition」
  • Ateliers et Presses de Taizé(ギター譜:Annamária Kertész)
  • 出版社:  GIA Publications, Inc.
  • 発売年: 2007年
  • ISBN-10: 1-57999-694-9
  • ISBN-13: 978-1-57999-694-9
  • 定価: 15 euro
「Christe lux mundi」という楽譜集には、楽器の伴奏譜が載っている「楽器版」(Instrumental Version)の他に、同じ名前で「会衆版」(Assembly Version)、「歌のソロ版」(Vocal Version)があるので間違えて別のものを買わないように気をつけてください。

祈りを企画する: 少人数の集いの選曲


少人数の集い向けの曲

初めて祈りを企画するという場合や、20-30名ほどの小さな集いで参考にできるのが、テゼのインストゥルメンタルのCDに収録されている曲です。
インストゥルメンタル 3枚組

このCDは、テゼ共同体制作による楽器のみの演奏アルバムです。少人数で企画されるテゼの歌による集いを支えるために作られたもので、少人数で美しく歌える歌が選ばれています。

日本では「インストゥルメンタル 1」、「インストゥルメンタル 2」がサンパウロから発売されていて、キリスト教書店やインターネットの通信販売で購入することができます。

インストゥルメンタルのCDは、現在1から3まであり、最近3枚組が発売されました。インターネットで入手することができます。


インストゥルメンタル収録曲から選ぶ

以下のリストは、3枚のインストゥルメンタル・アルバムに含まれる曲のうち、日本語の歌集に含まれている曲をピックアップしたものです。最初はこの30曲のなかから選んでみてはいかがでしょうか。

「インストゥルメンタル 1」 
  • 01 - すべての人よ 主をたたえよ / Laudate omnes gentes(歌集 1番)
  • 02 - 聖なる霊よ 愛の火を / Tui amoris ignem(歌集 39番)
  • 04 - わが心 たたえよ主を / Bless the Lord(歌集 5番)
  • 05 - あがめよ たたえよ (マニフィカ) / Magnificat (canon)(歌集 13番)
  • 06 - いつくしみと愛 / Ubi caritas(歌集 3番)
  • 07 - イエス 内なる光 / Jésus le Christ(歌集 24番)
  • 10 - とわにたたえて歌え / Misericordias Domini(歌集 8番)
  • 12 - 恐れるな 煩うな / Nada te turbe(歌集 52番)
  • 14 - 目覚めてとどまれ / Bleibet hier(歌集 42番)
  • 15 - イエスよ み国に / Jesus, remember me(歌集 49番)
  • 17 - み子キリスト / Christe Salvator(歌集 50番)
  • 18 - ほめたたえよ / Benedictus(歌集 22番)

「インストゥルメンタル 2」 
  • 02 - 歌え主に感謝 / Confitemini Domino(歌集 21番)
  • 03 - グロリア グロリア / Gloria 3(歌集 17番)
  • 05 - 主の聖なるみ名を / Sanctum nomen Domin(歌集 38番)
  • 06 - 心の平和わが救い / Mon me se repose(歌集 45番)
  • 07 - 聖なる主の霊 /Spiritus Jesu Christi(歌集 30番)
  • 08 - 主こそまことの救い /El Senyor(歌集 2番)
  • 09 - イエス あがない主 / Jesu Redemptor(歌集 37番)
  • 11 - 父よ ゆだねます / In manus tuas pater(歌集 47番)
  • 12 - 主に頼る人は / Bonum est confidere (歌集 6番) 
  • 13 - 待ち望め 主の日を / Wait for the Lord (歌集 11番)
  • 17 - ともに喜び歌おう / Venite, exultemus Domino (歌集 11番)
  • 18 - あわれみを 主よ / Ostende Nobis(歌集 25番)

「インストゥルメンタル 3」
  • 05 - おー ともに主をたたえん / Adoramus te O Christe(歌集 4番)
  • 10 - 世の光キリスト / Adoramus te Christe(歌集 48番)
  • 11 - たたえよ神を / Laudate Dominum(歌集 15番)
  • 13 - 主の平和を / Da pacem cordium(歌集 34番)
  • 17 - ともにいてください / Bleib mit deiner Gnade(歌集 46番)
  • 19 - あがめよ主の十字架を / Crucem tuam(歌集 51番)

伴奏の重要性

祈りを企画したいのに、伴奏してくれる人が見つからない!ということがあります。伴奏は、音程とリズムで歌を支える役割がありますが、伴奏者が慣れていなかったり、技術が不足していると、正確な音程・テンポで弾けないという場合があるかもしれません。

ギターはソロ楽器なので、クラッシック・ギターを本格的に習っているという人でも、意外と一定のテンポで伴奏するのが苦手という人が少なくないそうです。ソロ・ギターなら、早くしたりゆっくりにしたり、感性のままに弾けばよいのですが、祈りで伴奏する場合、それでは役割を果たすことができません。

ギターが一定のテンポで弾かなければ、祈りが深まる前に歌が止まってしまったり、伴奏の緩急に振り回されて、歌っている人が疲れてしまいます。集中して歌うためには、伴奏が安定していることはとても重要な要素です。


伴奏のサポートとして音源を用いる

インストゥルメンタルのCDは、祈りの場で流して一緒に歌えるように作られています。歌いたい順番にしてMP3プレーヤーから再生すれば、そのまま伴奏として使うことができます。

また、伴奏者が慣れていない場合も、音源をスピーカーで流しながら一緒に弾いてもらうことで、安心して歌うことができると思います。

こんな風に、たとえ数人しか集まらない集いであっても、奉仕者がほとんどいなくても、場所と時間さえあれば、祈りを企画することができると思います。皆さんも始めてみてはいかがでしょうか。

Photo: Creative Commons - Magis Brasil

祈りを企画する: 曲を選ぶには


好きな曲を何でも選べるわけではない

テゼには、たくさんの曲がありますが、どのように曲を選ぶのかについてはあまり知られていないように思います。

聖書箇所やテーマに沿ってさえいれば、好きな曲を何でも選べるのか?実際には、そうではありません。状況によって「選べるもの」、「選ばない方がよいもの」があるのをご存じでしょうか。

オーケストラ用に書かれた壮大な歌を四重奏で再現するのが難しいように、全体の人数やソリストの有無、楽器の編成によって、相応しい選曲は違ってきます。


少人数に適さない曲

テゼの歌の多くは、数名でユニゾンで歌っても美しく、人数によってパートに分かれて歌うと深みが生まれてさらに美しいです。また、人数や奉仕者によっては、 歌のソロや様々な楽器のパートを入れて展開することも可能です。

そのような自由さがある一方で、少人数で歌うには適さないという曲もあります。大人数で歌うことを想定して作られた歌です。


典型的な大人数向けの曲

それでは、大人数向けの曲かどうかはどうやって見分けるのでしょうか。一番簡単な見分け方としては、歌詞に「おー」という箇所がある曲は、ほぼ確実に大人数向けの曲だということです。

テゼの歌の中には、会衆とソリストが掛け合いのようにして交互に歌う曲がかなり沢山あります。会衆が「おー」と歌っている間に、重ねてソリストが別のメロディーを歌います。これらは「オスティナート・リフレイン」という種類で、大規模な集いの向けの曲です。

例えば、次の歌がオスティナート・リフレインで、歌うには一定の人数とソリストが必要です。小さな集いでは選ばない方がよいと思います。
  • 主をたたえよ (Bénissez le Seigneur) - 歌集16番
  • 主をほめ歌え新しい歌 (Singt dem Herrn) - 歌集20番
  • 主を待ち望もう (Notre âme attend) - 歌集27番
  • イエス・キリスト いのちの泉 (In te confido) - 歌集29番
  • 聖なる霊よ 心の光 (Veni lumen (choral)) - 歌集43番
  • 歌え 主に歌え (Psalilite Deo) - 歌集55番
  • キリストよみがえりぬ (Surrexit Christus) - 歌集56番


ソロなしで歌うことはできるのか

オスティナート・リフレインは、ソロのパートが加わって初めて一つの歌として完成します。歌えるソリストがいない場合には、この種類の曲は選曲から外します。ソロをいれずに歌うということは、基本的にありません。

それは、ピアニストがいないのにピアノ協奏曲をやるようなもの。または、例えばデュエットの曲なのに片方のパートだけを歌うようなものですから・・・。

唯一の例外は、「おー ともに主をたたえん」です。この曲はオスティナート・リフレインですが、ソロなしで歌う場合があります。

ソロがいるだけではなくて、一定以上の人数がいることも重要です。30人未満の小さな集いで会衆が歌をあまり知らない場合、この種類の曲は選ばない方がいいとわたしは思います。


まとめ

小さな集いのための選曲については、後日詳しく説明したいと思います。まずは、大人数なら大人数で、少人数なら少人数で美しく祈るために、それぞれ相応しい選曲があるということを知っていただけたらと思います。



テゼの歌 一覧(ギター譜・楽器譜集)


テゼの歌の一覧と、それぞれどの楽譜集に掲載されているのかをまとめてみました。


【歌 集】

日本語の歌集(1999年)
すべての人よ主をたたえよ―テゼ共同体の歌

  • テゼ共同体 編著
  • 出版社: サンパウロ
  • 発売日: 1999年10月30年
  • ISBN 4-8056-4613-6
  • 定価: 950円(税抜) 

Taizeの歌集(2014年): 
Chants de Taizé

  • Ateliers et Presses de Taizé
  • 発売年: 2014-15年
  • ISBN-10: 2-85040-128-5 
  • ISBN-13: 978-2-85040-370-5
  • 定価: 3.5 euro
フランスのテゼで用いられている歌集です。収録曲は毎年見直されます。歌の番号は、2014年の歌集をもとにしています。

【伴奏譜】


ギター譜(2008年): 
「Song from Taizé : Guitar accompaniments」
「Chants de Taizé : partitions pour guitare」
「Chants de Taizé (Songs from Taizé) - Guitar book」

(多言語表記のため、サイトによって題名が違いますが上記は同じ楽譜集を指します。)
  • ギター譜:Annamária Kertész(曲・歌詞:Ateliers et Presses de Taizé)
  • 出版社:  Les Presses de Taizé
  • 発売日: 2008年4月30日
  • ISBN-10: 2-8504-0244-3
  • ISBN-13: 978-2-85040-244-9
  • 定価: 25 euro  

器楽譜A(2001年)

「Song from Taizé : Instrumental Parts」
「Chants de Taizé : parties instrumentales」
「Chants de Taizé (Songs from Taizé) - Instrumental Spiral Edition」

(多言語表記のため、サイトによって題名が違いますが上記は同じ楽譜集を指します。)

  • Ateliers et Presses de Taizé(ギター譜:Annamária Kertész)
  • 出版社:  Les Presses de Taizé
  • 発売日: 2001年8月25日
  • ISBN-10: 2-85040-185-4
  • ISBN-13: 978-2-85040-185-5
  • 定価: 25 euro  
日本のキリスト教書店でも購入できる、黄色い本です。


器楽譜B(2007年)
「Christe Lux Mundi: Instrumental Edition」
  • Ateliers et Presses de Taizé(ギター譜:Annamária Kertész)
  • 出版社:  GIA Publications, Inc.
  • 発売年: 2007年
  • ISBN-10: 1-57999-694-9
  • ISBN-13: 978-1-57999-694-9
  • 定価: 15 euro

PDF版 (2015年)

上記のAとBの楽譜集に載っていない曲は、古すぎてもうテゼでは歌われていない曲か、新しすぎてまだ楽譜集に載っていないかのどちらかです。新しい曲については、多くがテゼのウェブサイトで入手できます。

祈りに参加する: どの歌集を入手すればよいのか?


基本的に楽譜は配られない

黙想と祈りの集いは、参加者が歌を歌うことによって祈りが進んでいきますが、多くの場合、楽譜は配られません。

楽譜はテゼの著作権物にあたるため、基本的に祈りの集いで勝手に楽譜を配るということができないためです。(ウェブサイトや楽譜集から楽譜をコピーして参加者に配る場合には、事前にテゼへの連絡が必要になります。)

そのため、ほとんどの集いでは何も配られないか、歌詞のみを記したプリントが配られることが多いと思います。(歌詞のみを印刷したり、プロジェクタに映す場合は、テゼへの連絡は不要です。)

また、集いによっては、あらかじめ歌う曲を決めず、その場で選曲することがあります。その場合にも、プリントを配ることができないと思います。

ほとんどのテゼの曲は1-2行の短い歌で、何度も繰り返し歌うため、何度か聞いているうちに歌えるようになると思います。楽譜は必ずしも必要でなく、多くの方は手ぶらで参加されています。


楽譜の購入

一方で、歌詞や楽譜がないと難しいと感じる方もいらっしゃることと思います。苦手な耳コピでやっと覚えたと思ったら次の曲……という声もたまに聞きます。

以下のような方は、楽譜があった方が便利だと思います。
  • 耳コピが苦手。歌詞やメロディーが正確に聞き取れない
  • 初めての歌でメロディーと歌詞を同時に覚えるのは大変
  • 楽譜があった方が、祈りに集中できる
  • ソプラノのパート以外も覚えたい
  • 後で歌いたくてもどんな曲だったか思い出せない

どの楽譜があればいいのか?

テゼの歌が好きで、今後は定期的に集いに参加したいという方は、楽譜の購入を考えてみてもよいと思います。その場合、いろいろな歌集があるなかで、どの歌集を入手すればよいのでしょうか。


日本で行われるテゼの歌による集いで歌われる曲については、まずは次の2冊をお持ちであれば、ほとんどの曲がカバーされると思います。
(各歌集の詳しい説明や入手方法は、リンク先の記事をご覧ください。)

すべての人よ主をたたえよ―テゼ共同体の歌

テゼの日本語の歌集は、2015年2月現在、上記の『すべての人よ主をたたえよ』の1冊のみですが、この歌集に未掲載のテゼの曲を歌う場合があります。この歌集に含まれていないテゼの曲については、今後続編としてサンパウロから出版される予定です。



テゼの歌: YouTubeでテゼの歌を覚える


フランスのテゼ共同体の歌は、ほとんどが日本語に訳されて、日本でも歌われています。代表的な日本語のテゼの曲は、一部YouTubeで聞くことができます。

実際の祈りで録音されたものなので、祈りの集いに行ったことがない方も、雰囲気が分かるのではないでしょうか。


テゼ共同体の歌(日本語) - YouTube